>無門会とは
>光と風と雲
>無門会の歴史


第38回自由組手全国大会 (2005年11月1日)


A コ ー ト 
(カッコ)は主な得意技
このコートは新人とシニアクラスを中心に組み立てた。この三好康裕初段(上段逆突き、受即攻)、北形正美三段(上段逆突き、受即攻)の受即攻技がいくつかみられた。現段階では攻撃技中心の西村敏男二級(順突き、上段逆突き)、吉野則久二級(順突き、上段逆突き)、木瀧洋文二級(順突き、上段逆突き、上段回し蹴り)、伊東 団四段(順突き、上段逆突き)は各自特長のある攻撃パターンを築いている。木瀧洋文二級は突き技のみならず、蹴り技をうまく使っていた。


B コ ー ト
B,Cコートは無門会空手を代表とする現段階で最強のメンバーである。毎年大まかに半分ずつ入れ替えるが、昨年はB,Cコート混合戦も組み立てたのでマーシャルなどはBコートのみならずCコートの選手とも戦うことになった。マーシャルとの戦い振りは先に書いた「光と風と雲」を参考にしてもらいたい。

マーシャル戦で印象に残ったのは江口慶貞六段が飛び込みの順突き・上段逆突きでマーシャルを倒したシーンであろう。遠間合いにいるマーシャルに一気に飛び込み振り打ちぎみに打って倒した。江口六段はさらにマーシャルや真田英生六段の下段回し蹴りをつかみバランスを崩させ有効打を放った。昨年戦った選手は新たな戦法でマーシャル選手や「GUILL」選手と戦ってもらいたい。マーシャル戦は応用問題として、基本問題である各自有段者の戦いでは木津弘隆初段、高木克彦二段、向井郁雄二段、大高正嗣二段、水谷正人三段、棟方尚登三段、江田哲郎三段、マーシャル三段、下澤 猛五段、古川恭司五段、伊藤秀敏五段、真田英生六段、江口慶貞六段が各自最高の技を出し切って戦った。このコートの選手は突き技、蹴り技、受即攻技一定のレベルがあるので試合内容は非常に濃い。


C コ ー ト
第37回全国大会で江口六段と激闘した真田英生六段は今回はCコートになった。このコートは大型、中型、小型選手が入り乱れ、中位戦はまさに無差別級の戦いとなった。小型選手では中型、大型選手を相手に真田宇一朗三段、光島道郎三段が大活躍した。光島道郎三段は足の故障も順調に回復し、Cコートのベスト4に選ばれた。このコートの選手は斎藤英範無級、内田将仁二級、神保新二二級、東 智史二級、滝口訓生二級、手代木雅弘二級、福田芳勝二級、楠本 禎初段、高木克彦二段、木村繁夫二段、竹谷文雄二段、周防高志二段、真田宇一朗三段、光島道郎三段、小原正弘五段、古川恭司五段、真田英生六段といった強豪が技を競った。このコートでは選抜戦で真田英生六段と古川恭司五段が文句無く選ばれたが、ベスト3、4に真田宇一朗三段、光島道郎三段、小原正弘五段の3人が推薦を受け、三つ巴戦となった。激闘の末にポイント勝敗方式で光島道郎三段と小原正弘五段が選ばれたが、まさに真田宇一朗三段(身長160p)と光島道郎三段(身長170p)と小原正弘五段(190p)の戦いは無差別級の醍醐味が出ていた試合であった。

カウンターの小原正弘五段、上段逆突きと中段突きを組み合わせた光島道郎三段、上段逆突きの切れ味の良い木村繁夫二段、喜井健二四段、受け技をうまく使った内田将仁二級、右手で相手を誘い左順突きを連発した東 智史二級、楠本 禎初段の蹴りから突きにつなぐ技術も良かった。古川恭司五段と真田英生六段の戦いも良かった。幾度か上段逆突きをもらったが古川五段は受即攻技を幾度か実践していた。周防高志二段と古川恭司五段の前屈立ちと猫足立ちの戦いも妙味があった。光島対真田宇一朗戦はまさに達人戦のような濃い試合であった。小原正弘五段と光島道郎三段戦も無差別級に相応しい内容の濃い試合であった。また古川恭司五段と光島道郎三段戦も中型選手同士最高の試合を築いていた。DVDでその数々の名試合をみてもらいたい。


D コ ー ト
このコートは若手の選手中心に試合構成をした。受即攻にこだわらず様々な空手の技を駆使する時期が必要である。最初は粗削りの動きが長い修行を経ると洗練され高度な組手を築いて行く。この会場に出場したのは斎藤英範無級、鬼ケ原亮太無級、東 智史二級(参加時は四級)、神保新二二級、佐々木彰二級、田中良平二級、中島大輔初段(参加時は二級)、福田芳勝二級、手代木雅弘二級、内田将仁二級、滝口訓生二級、伊藤樹男初段、木津弘隆初段、竹谷文雄二段、真田宇一朗三段が活躍した。

試合の流れは攻撃技中心になっているが、中には福田芳勝二級は滝口訓生二級の上段逆突きを見事に受即攻していた。すばらしい動きであった。受即攻技は内田将仁二級、中島大輔初段も幾度かでていた。東 智史二級の裏技(右誘い上段逆突き、即左順突き)は決まりに決まり有段者もてこづった。手代木雅弘二級の金的攻撃も見事であった。神保新二二級の果敢な攻撃も良い。鬼ケ原亮太無級も新人賞を取るような良い試合であった。

Copyright MUMONKAI All Rights Reserved.